鈴与と鈴与カーゴネットは9月14日、ASブレーキシステムズ、碧南運送と共に取り組む関西～九州向け自動車部品の輸送におけるモーダルシフトに対し、このほど国土交通省が行う令和5年度物流効率化計画認定、およびモーダルシフト等推進事業として採択され、補助金交付が決定したと発表した。
国土交通省では、物流総合効率化法に基づくモーダルシフト等推進事業として、物流分野における労働力不足への対応や環境負荷の低減を図るため、トラック輸送から鉄道・海運への転換（モーダルシフト）や幹線輸送網の集約化等の取り組みを推進しており、同社を含め4社は同法の認定を受けている。
今回、ASブレーキシステムズが手掛ける自動車部品の往復輸送において、トレーラーによる兵庫県伊丹市から福岡県宮若市・みやこ町間の長距離輸送を、神戸港－新門司港航路のRORO船利用による海陸一貫輸送へと転換。モーダルシフトを行うことで、CO2排出量を陸上輸送の場合と比較し約45%削減し、ドライバーの総走行時間を約75%削減した。こうした成果について4社共同で申請し、運行経費補助として補助金を受給した。
＜4社の取り組み概要＞
各社の役割りとしては、ASブレーキシステムズは生産調整による出荷時間変更、販売先顧客との納品時間を調整。碧南運送はメーカーとの受発注を調整し、鈴与へ輸送を委託。鈴与は輸送シャーシを確保・供給し、鈴与カーゴネットへ輸送委託。鈴与カーゴネットはドレージ手配、フェリー輸送ブッキングを行った。
