川崎重工業は9月29日、8万6700m3型LPG（液化石油ガス）燃料推進 LPG/アンモニア運搬船「ENEOS GUNJO」を引き渡した。
この船は、従来の8万4000m3型LPG運搬船から積み荷容量を拡大し、アンモニアの運搬も可能にした同社の最新船型となるLPG燃料推進8万6700 m3型LPG/アンモニア運搬船の第2番船となる。LPG燃料推進機関を採用した船としては9隻目、同社が引き渡したLPG運搬船としては72隻目となった。
＜LPG燃料推進LPG/アンモニア運搬船「ENEOS GUNJO」＞
引き渡した LPG/アンモニア運搬船は、低炭素なエネルギーとして既に活用されているLPGと、脱炭素社会の新たな燃料として将来的に活用が期待されるアンモニアを混載して同時に運搬することができる。また、世界の主要LPGターミナルに入港できるよう全長や幅などの船体主要目を従来船型から大きく変えることなく、カーゴタンクの容積を増量した。
全世界的に強化されつつある環境規制ならびに SDGs に代表される具体的な行動計画を踏まえ、同社は今後も、LPG燃料推進LPG運搬船、LPG/アンモニア運搬船をはじめとする環境規制に対応した各種商船や、次世代エネルギーとして注目されている液化水素運搬船など、地球環境にやさしい船舶技術を開発・提供し、低炭素・脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。
■主要目
全長×幅×深さ：229.90ｍ×37.20ｍ×21.90ｍ
満載喫水：11.65m
航海速力：約 17.0ノット
定員：29名
総トン数：4万9541トン
載貨重量：5万6531トン
貨物倉容積：8万6904m3
主機関：川崎– MAN B&W 6G60ME-C10.5-LGIP1基
船級・船籍：日本海事協会（NK）・パナマ
引渡日：2023年9月29日
