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GROUND/トラスコ中山の新物流施設にGWES導入

2023年10月02日/IT・機器

GROUNDは10月2日、自社開発の物流施設統合管理・最適化システム「GWES(GROUND Warehouse Execution System、ジーダブリューイーエス)」の可視化・最適化モジュールを、トラスコ中山の物流施設「プラネット埼玉」と2026年7月稼働予定の「プラネット愛知」に導入することを決定したと発表した。

<GWESの最新機能群を導入する物流施設>
20231002ground 520x274 - GROUND/トラスコ中山の新物流施設にGWES導入

GROUNDは両施設に対して、物流データを統合管理する「Data Connector(DC)」に加えて、施設内の可視化・分析を支援する「Progress Analyzer(PA)」、「Workload Analyzer(WA)」と、時系列分析により将来の作業量を予測する「Workload Forecast(WF)」を実装する。さらに、数理最適化の技術を用いて独自開発した人員配置最適化モジュール「Resource Allocator(RA)」の新規実装も予定している。

<青色部分が今回導入を決定したモジュール>
20231002ground1 520x389 - GROUND/トラスコ中山の新物流施設にGWES導入

トラスコ中山が建設を予定している「プラネット愛知」では、顧客満足の最大化を図るべく100万アイテムの在庫保有と、1日に約10万行の出荷を計画、年間最大出荷金額は1000億円を見込んでいる。そのため、同施設には「AutoStore(オートストア)」をはじめとした最新鋭設備が複数採用され、高密度かつ迅速な出荷体制が構築される。

一方で、その規模の大きさから、現場の管理監督者の判断のみで物量波動や作業進捗に応じたマテハンやヒトの稼働調整を行い、作業の遅延や特定の人員への負荷の集中など、多くの課題を回避することがより困難になると想定され、とくに人員配置については、常時作業状況を把握しながら、作業量の波動や複数のマテハンと人の作業の組み合わせを考慮し、リアルタイムに変更することが求められる。

このたび導入が決定した人員配置最適化機能は、過去の実績だけでなく当日の受注状況から総作業量を毎時見直し、高い精度で作業量を予測。同時に、作業者の勤務時間やスキル、生産性などの情報を取り込み、数理解析により最適な作業者と作業の組み合わせを提示することができる。

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