三菱倉庫は10月3日、米国の連結子会社(Project Hermes Holding Company)を通じて、Cavalier Logistics Management Ⅱ, Inc.、Cavalier International Air Freight, Inc.、DC Dyna,Inc.、および英国のCavalier Logistics U.K. Limited.の４社で構成されるCavalier Logisticsグループの発行済株式総数の90％を取得するための手続きを進めていたが、米国競争法および規制当局の承認手続きを経て、本日(米国時間10月2日)同グループの買収を完了したと発表した。
これにより、同社は医薬品の世界最大の市場であり成長が続いている米国および英国において、医薬品・ヘルスケア製品等の総合的な物流サービスの提供を可能とする事業インフラを獲得した。
加えて、米国政府向けに構築している現行の物流体制を活用しながら、米国政府への物流サービス提供拡大を目指して行く。
また、買収完了後においてもCavalier Logisticsグループのブランドを維持し、Cavalier Logisticsグループが運営する34か国・34社のフォワーダーが加盟する団体「Pharmaceutical Logistics Network(PLN)」を活用することで、同社グループの医薬品国際物流ネットワークは一層拡大・強化され、海外事業全体の拡大にも寄与することになる。
なお、PLNとは、医薬品業界の顧客特有のニーズに応えるための事業基盤を備え、コンプライアンスを遵守する医薬品に特化したロジスティクス・プロバイダーで構成されるグローバル・ネットワークを提供する業界団体のこと。
