大王製紙は10月4日、グループの物流を担うダイオーロジスティクスが運営する工場併設物流センター「エリエールロジスティクスセンター富士南陵」(静岡県富士宮市)と「同富士北山」(同)に、無人フォークリフト(AGF)を計6台導入すると発表した。
24時間稼働する大型物流センターにAGFを導入することで、倉庫内業務の働き方改革を推進する。
AGFはフランスのロボット企業であるBALYO社の製品で、10月に「エリエールロジスティクスセンター富士南陵」へ2台を導入するほか、11月に「エリエールロジスティクスセンター富士北山」へ4台を導入する予定。
BALYO社のAGFは、360度のLiDARセンサーと安全センサーを搭載し、独自のアルゴリズムでマッピングを生成、周辺情報を取得し自身の位置を特定するため、倉庫地面にガイドや磁気ライン、柱への反射板等を設置しなくても導入が可能。
複数センサーの組み合せによって障害物を感知し、自律移動が可能で、有人フォークリフトと同じエリアで作業することができる。リフト部分に3Dカメラを搭載しており、製品パレットの複数段積みに対応している。
同AGFの輸入と設置は、大王グループのダイオーエンジニアリングが担う。
大王製紙はAGFについて、今回導入する2拠点のほか、ホーム&パーソナルケアと紙・板紙部門の他物流センターへの導入も検討中。倉庫内業務の効率化に向けては、商品パレットにRFIDを貼付し、倉庫からパレットを運び出した際、自動的に在庫減を認識する仕組みの導入も検討している。