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日本GLP/ALFALINK相模原オープンイベント、次の物流語り合う

2023年10月18日/物流施設

日本GLPは10月17日、神奈川県相模原市に開設した「GLP ALFALINK相模原」において、グランドオープンイベントを行った。同イベントにはテナント企業41社をはじめ関係者約140名が参加し、これからの物流について語り合うトークセッションや、共創する企業がクロストークを繰り広げるなど、同施設がコンセプトである「オープンハブ」として機能し始めていることを印象づけた。

<オープニングイベントの様子>
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同施設は、総投資額1500億円以上を投じて開発した大規模多機能型物流施設。2020年に着工し今年6月に全4棟が竣工。総延床面積は68万m2、全て満床となっている。また同日、ドイツデザイン評議会が主催する国際的な建築デザインアワードで最高賞を受賞したことも発表した。

<日本GLP 帖佐義之 社長>
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オープニングでは、まず帖佐義之 社長が「これまでにない物流施設を作ろうと、長い旅が始まった。そのなかで多くの人と出会い、『オープンハブ』というコンセプトが生まれた。GLP ALFALINK相模原は今や我々の手を離れ、皆様に育ててもらっている。そのエネルギーは普遍的なものとなるだろう。それこそが我々の目指した姿であり、これまでにないプロジェクトとなることを実感している」と挨拶した。また、ドイツでの受賞について「地域に開かれ役立つ物流施設であること、そのコンセプトが評価されたことが嬉しい」と、喜びを伝えた。

これを受け模原市の本村賢太郎 市長が、「今日のイベントを迎え改めてよかったと思う。相模原市民、ここで働いている人、すべての人がWinーWinとなっている。これからも地域に愛され、物流の常識を変える、国内外から多くの人が集う場となれるよう、民間と行政が手を取り、チャレンジしていきたい」と語った。

<佐藤可士和 クリエイティブデザイナー/アートディレクター>
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同施設のコンセプト開発やトータルブランディング、デザインを手掛けたクリエイティブデザイナー/アートディレクターの佐藤可士和氏も登壇。「物流施設の依頼と聞いて、時代の最先端の仕事がきたなと思った。それから半年くらい帖佐社長を質問責めにし、どこに課題があり、相模原市や働く人が何を求めているのかを考え続けた。物流施設は今まで、あまり外に見せてこなかった施設。これを開いていくことで理解を得ることができるのではないか、そこから『オープンハブ』構想が生まれた」とコンセプトの誕生秘話を明かした。

この後のトークセッションでは、大網 副社長兼あみあみ事業代表の金坂瑞樹氏、佐川急便営業開発部の吉田誠明 部長、佐川グローバルロジスティクス(GL)の山本将典 社長、日本GLPの帖佐義之 社長が「これからの物流」をテーマに語り合った。

<トークセッションの様子 左から、大網 金坂副社長、佐川急便 吉田部長、佐川GL 山本社長、日本GLP 帖佐社長>
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同施設に入居した成果として、佐川急便の吉田部長は、西濃運輸との新サービス「飛脚カンガルー便」が生まれた事例を紹介。「成長、協業を期待できる。人と人が出会うきっかけとなる場として、今後も共創事業を加速していきたい」と抱負を語った。また今後、直面する2024年問題について「ALFALINKでは共同配送の実現に取り組み、積載率40%から倍くらいにしていきたい」と期待を込めた。

<カスタマークロストーク 左から、JPロジスティクス 相模原物流センター 平川センター長、西濃運輸相模原支店 宇野支店長>
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カスタマークロストークでは、「競争から共創へ」をテーマに、JPロジスティクス相模原物流センターの平川一夫センター長と、西濃運輸相模原支店の宇野靖章支店長が登壇。ライバル企業である2社が共同輸送を始めた経緯について「それぞれ強み、弱みがある。自社だけでは困難なこともあるが、ALFALINKではさまざまなイベントがあり、現場目線で話が動いている。人との関係性が近いことが共創のきっかけになるのでは」とコメントした。

<カスタマー間コミュニティについて語り合う 左から、サンリツ 今野氏、富士ロジテックHD 河合センター長、ヤマト運輸 水谷マネージャー>
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さらに、「ALFALINKが生んだカスタマー間コミュニティ」をテーマに、サンリツ国内事業本部の今野郁司氏、富士ロジテックホールディングス(HD)神奈川事業部の河合陽之介センター長、ヤマト運輸輸配送コントロール部の水谷悦子マネージャーらが登壇し、企業連携のきっかけとなっている「カスタマー連絡協議会」やサマーフェスタなどのイベントのほか、「リング棟や食堂など出会いが自然と生まれる場があり、ワンストップの物流対応が可能。誰かに相談すれば解決できる」など、同施設の魅力について語り合い、イベントは盛況裡に幕を閉じた。

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