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DHL/米国企業とSAF証書を活用した航空輸送の脱炭素化で合意

2023年10月23日/3PL・物流企業

DHL Expressは10月23日、SAF生産および低炭素化ソリューションのリーディングカンパニーである米ワールドエナジー社と、SAF証書(SAFc)を活用し、約6億6800万リットルのSAF(持続可能な航空燃料)を購入し、航空ロジスティクスの脱炭素化を加速させる戦略的長期契約を締結したと発表した。2030年までの7年契約は、これまでの航空業界におけるSAF証書(SAFc)契約において、最長かつ最大級の契約となる。

<契約締結の様子 左から、DHLグループ トビアス マイヤーCEO、ワールドエナジー社 ジーン ギボリーCEO>
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この合意により、航空燃料のライフサイクル全体で約170万トンの二酸化炭素排出量削減が見込まれており、これは、アメリカ大陸においてDHL Expressの年間約7万7000回分の航空飛行を、1年間カーボンニュートラル処理した効果に相当する。

<DHLグループのトビアス マイヤーCEO(左から2番目)、ワールドエナジー社のジーン ギボリーCEO(同3番目)および両社の関係マネジメント>
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SAF証書(SAFc)においては、燃料の環境特性は「ブックアンドクレーム」証拠保全(CoC)モデルを使用し燃料そのものから分離される。「ブックアンドクレーム」方式により、各クレジットに関連する排出削減量が正確に記録され、第三者による検証を保証することで、SAFの透明性担保と説明責任の遂行を強化する。

これによりDHL Expressは、SAF証書(SAFc)の購入を通して関連する排出削減量を利用し、GoGreen Plusサービスを購入した顧客に環境特性を提供することができる。また、「ブックアンドクレーム」を通じて供給されるSAF証書(SAFc)は、燃料を世界中に輸送する必要がないため、物流コストと排出量の両方を最小限に抑えることができる。

DHL Expressのジョン ピアソンCEOは、「ワールドエナジー社との画期的な合意により、私たちは二酸化炭素排出量を最小限に抑え、より持続可能な未来に貢献するために、またひとつ大きな飛躍を遂げた。より多くのサプライヤーに刺激を与え、業界全体でSAFの生産と導入を加速させたい」とコメントしている。

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