セイノーホールディングスが11月10日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上高3155億1000万円(前年同期比3.0%増)、営業利益113億1800万円(21.9%減)、経常利益122億1500万円(27.1%減)、親会社に帰属する当期利益74億4100万円(24.9%減)となった。
セグメント別では、輸送事業の売上高は2321億4400万円(0.4%減)、営業利益は66億7300万円(36.8%減)となった。
輸送事業は、中核会社である西濃運輸に輸送連結子会社3社を合併させ、低積載便の削減や同一経済圏での運行効率を高めるなど、輸送の全体最適化に向け再構築してきた。また、成長分野である貸切領域においては、顧客が貸切車両を手配できる「見つカルチャーター」のサービスにより、特積み輸送などとも組み合わせて最適な輸送モードの提供を進めてきた。さらにロジ・トランス機能を活用した営業展開で、新規荷主の獲得や出荷継続率の向上、取扱貨物量の確保に努めてきた。
また、自動車運転業務における時間外労働時間が上限規制されるいわゆる「2024年問題」に向けて、コスト増となる長距離帯や、採算性の低い高重量帯を中心に適正運賃収受を進め、利益確保に向け取り組んできた。
しかし、商品価格の値上げの動きが続き、最終消費者の購入量の減少などの影響から、主要事業の特積み輸送の取扱貨物量が伸び悩み、またロジスティクス事業の拡大による賃借料や新規事業への立ち上げ費用が先行して負担増となるなど減収減益となった。
通期は、売上高6381億1000万円(1.0%増)、営業利益249億1800万円(12.6%減)、経常利益268億4500万円(17.9%減)、親会社に帰属する当期利益161億円(15.3%減)を見込んでいる。
■トラック販売台数についてはトラックニュースを参照
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