LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





日立建機/建設機械・鉱山機械用部品の鉄道コンテナ輸送を開始

2023年11月29日/SCM・経営

日立建機は11月29日、2024年4月以降、兵庫県神戸市のナブテスコ西神工場から日立建機の茨城県地区の拠点に納入する建設機械・鉱山機械用部品の輸送を、従来のトラック輸送から鉄道コンテナ輸送に切り替えると発表した。

<コンテナ外観(イメージ図)>
20231129hitachik 520x346 - 日立建機/建設機械・鉱山機械用部品の鉄道コンテナ輸送を開始

2023年6月からレンタルのコンテナでトライアル輸送をしていたが、このほど、日立建機オリジナルデザインのコンテナに切り替えることとした。これにより、トラックドライバー不足の改善および環境負荷の低減に寄与する。

物流業界では、人手不足や長時間労働といった課題を抱えている。さらには、2024年4月より「改正労働基準法」が運送事業にも適用され、トラックドライバーの労働時間の上限規制が厳格になることで、輸送力の減少による物流網の混乱やコストの上昇など新たな課題が懸念される「2024年問題」への対応が必要になっている。

輸送する部品は、大型油圧ショベルに搭載するコントロールバルブなど。ナブテスコ西神工場から茨城県土浦市にある日立建機の土浦工場、茨城県ひたちなか市にある常陸那珂臨港工場、茨城県つくば市のつくば部品センタまでの輸送距離最長約680kmを鉄道コンテナ輸送に切り替えることで、トラックドライバー不足の改善に寄与するとともに、年間CO2排出量約20tの削減を見込んでいる。

鉄道輸送で使用するコンテナは、建設機械・鉱山機械に親しみを持ってもらうことをコンセプトに、日立建機のコーポレートカラー「Reliable Orange」を塗装したオリジナル仕様で、前面と背面に油圧ショベルのイラストをあしらったデザインだ。

日立建機グループは、気候変動などの社会課題に対応するため、これからも、モーダルシフトをはじめ、顧客や取引先などと共に、事業活動に伴うCO2排出量の削減をめざす取り組みを継続的に推進し、サステナブルな社会の実現に貢献していくとしている。

鈴与/CO2 排出量シミュレーションシステムWebサイトで公開

関連記事

SCM・経営に関する最新ニュース

最新ニュース