千葉県君津市と、セイノーホールディングス(セイノーHD)、エアロネクスト、テラ、KDDIスマートドローンは11月28日、ドローンを含む次世代高度技術の活用による地域共創に向けた連携協定を締結した。
<写真向かって左より、エアロネクスト田路 圭輔CEO、セイノーHD河合 秀治執行役員、君津市石井 宏子市長、テラ佐藤 渉社長、KDDIスマートドローン博野 雅文社長>
閉校となった学校施設を活用し、地域の活性化を図ろうと利活用事業者を募集していた君津市において、テラは2023年5月、旧君津市立松丘小学校にドローン総合フィールドである「コードベースキミツ」をオープンさせた。
テラは、KDDIスマートドローンと協力し、ドローンの国家資格免許の取得方法や、ドローンが活躍する各領域の専門知識を総合的に学べ、ドローン人人財を育成する、KDDIスマートドローンアカデミーをコードベースキミツ内に開設した。
加えて、KDDIスマートドローンは、ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流”SkyHub“の社会実装に向けて協業実績のある、セイノーHD、エアロネクスト、と連携することで、君津市における物流分野での地域共創の推進を図っていく。
この協定は、これらドローン人財育成及び新スマート物流の構築をさらに加速させ、相互の連携・協力により、ドローンをはじめとする次世代高度技術を活用した活動を推進し、地域発展に資する施策の推進を目的に締結するもの。
協定の内容は、ドローンをはじめとする次世代高度技術を活用した活動を推進し、地域課題の解決と地域発展の推進を目的とする。(1)君津市における商工業・農業・観光等の産業振興に関すること。(2)君津市における防災、及び、災害時の対応、及び、インフラ設備点検に関すること。(3)君津市の地域交通や物流が抱える課題の解決に関すること。(4)君津市の人材育成及びドローン講習事業に向けた取り組みに関すること。(5)前各号に掲げるもののほか、本協定の目的を達成するために必要なこと。
君津市は、都心に隣接した立地でありながら、自然にも恵まれており、ドローン人材育成のためのアクセス、環境の両面を兼ね備えた場所。
地域住民に愛されてきた松丘小学校を拠点にドローンスクールを構えることで、ドローン人材育成はもとより、スクールで活動するスタッフや人材の衣食住など地域経済の発展や、スクールでの地域住民の雇用などを生み出していければと考えている。
加えて君津市は、農薬散布、橋梁・通信鉄塔などの点検、物流、防災といったドローンの活躍が見込まれる産業も大変発展した市であり、生きた教材がいたるところに揃っている環境を活用した人材育成も可能。これらを最大限活用しながら、連携協定のメンバーで相互に連携しながら、取り組みを具体化していくとしている。