ジャパン マリンユナイテッド（JMU）は12月6日、広島の呉事業所で建造していたSJ SUSANOO（エスジェー スサノオオ）社向け、OCEAN NETWORK EXPRESS（ONE）により傭船される2万4000TEU型コンテナ船「ONE INSPIRATION（ワン インスピレーション）を引渡したと発表した。
＜ONE INSPIRATION＞
同船は、今治造船とJMUのコンソーシアムで建造する世界最大級の大型コンテナ船6隻の5番船。
運航頻度の高い船速・喫水に合わせて高効率を追求した最適船型に加え、JMU独自の省エネデバイスである「Surf-Bulb」「ALV-Fin」の最適化と「Twisted Rupas」舵の採用によって高い燃費性能を実現。また、MAN B&Wの電子制御エンジンMark10.6の採用、冷却海水ポンプや機関室ファンのインバーター制御の採用等により、トータルでの燃費性能を向上させており、コンテナ船では2022年契約船から適用されるEEDIフェーズ3（基準値から50%以上の削減率）を大幅に満たしている。また、実海域性能向上のためにBow Wind Coverを採用し、世界で初めてWind Cover内側の係留デッキ上へのコンテナ積載を可能にしたことで、燃費性能と積載性の向上を図っている。
そのほか、Hybrid type の EGCS SOxスクラバーの採用や、有害物質一覧表の保持等への適合、荷役時にディーゼル発電機の運転を停止できるAMP（Alternative Maritime Power、陸上電源供給システム）を搭載するなど、さまざまな環境規制に対応。着座式のINS（Integrated Navigation System、統合型航海システム）と全天候型ブリッジを採用し、航海中や離着桟時の操船の利便性・安全性を向上させている。
■ONE INSPIRATION
全長：399.95m
幅：61.40m
深さ：33.20m
喫水：16.50m
総トン数：23万5311
主機関：MITSUI-MAN-B&W 9G95ME-C10.6 ディーゼル機関1基
定員：34名
船級：DNV
船籍：Liberia
