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フロイント産業/メディセオと共同でモーダルシフトでCO2を70%削減

2023年12月19日/3PL・物流企業

フロイント産業は12月19日、メディセオとの共同プロジェクトにおいて、日本石油輸送、日本貨物鉄道、日本フレートライナーと協力して鉄道コンテナ輸送を利用し、工場から物流センターへの医薬品添加剤のモーダルシフトを開始したと発表した。

<浜松事業所>
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この取組みは、製品の製造拠点である浜松事業所から岡山センターまでの輸送について、温室効果ガス削減と物流の2024年問題への対応として、コンテナの調達、列車へのコンテナ積み替えなどを含む物流工程において、先述の4社がそれぞれ所有する技術・ノウハウを活用し実施するもの。

<積込の様子>
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<鉄道運搬の様子>
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この取組みによる成果として、まず「温室効果ガス排出量を削減」がある。浜松事業所(静岡県浜松市)から岡山センター(岡山県岡山市)への医薬品添加剤輸送において、従来の大型トラックによる陸送では年間約8.2トンの温室効果ガスを排出していた。この取組みにより、70%にあたる約5.8トンの温室効果ガス排出量削減が見込まれる。

次に「ドライバーの労働環境改善」がある。静岡県から岡山県への陸送は長時間乗務となるため、2024年の法改正以降はドライバー2名体制やリレー乗務体制が必要となる。この取組みでは長距離輸送を列車で行うため、ドライバーの労働環境改善と、物流コスト削減につながる。

また、「事故・遅配の削減」がある。輸送手段をトラックから列車に変更することで、交通事故や遅配のリスクが削減される。より安全に確実な輸送手段となる。

今後の展開については、岡山センターから医薬品メーカー工場への配送についても、この取組みの実施を検討している。

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