大林組は1月15日、大分県玖珠郡九重町で製造されたグリーン水素の輸送手段として鉄道を利用し、従来のトラックによる輸送に比べ、輸送時のCO2排出量を82%削減したと発表した。
鉄道による水素輸送は、国内初の取り組みとなった。
大林組は現在、岩谷産業発注の「岩谷産業研修施設新築工事」(兵庫県神戸市)の建設現場において、CO2排出量削減に資する各施策の実証に取り組んでおり、施策の一つとして、仮設現場事務所に設置した水素燃料電池による電力供給を行っている。
その際、大分県玖珠郡九重町で製造しているグリーン水素を月1回程度、トラックにより輸送していたが、再生可能エネルギーにより製造されるグリーン水素は、製造時にCO2を排出しないという利点がある一方、長距離輸送時のCO2排出量を削減する輸送手段を検討する必要があった。
今回、日本貨物鉄道(JR貨物)、全国通運および江藤産業の協力で、輸送経路の大半をトラックから鉄道に切り替えるモーダルシフトにより、1回の輸送(大分県玖珠郡九重町〜兵庫県神戸市の現場の片道)にかかるCO2排出量を0.347tから0.062tに8割以上の削減を達成した。
テスHD/日本GLPの4施設に計5.7MWの太陽光発電システム納入