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セイノーHD/4~12月の売上高3.0%増、営業利益16.1%減

2024年02月09日/決算

セイノーホールディングスが2月9日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高4867億6700万円(前年同期比3.0%増)、営業利益205億5900万円(16.1%減)、経常利益219億1600万円(22.6%減)、親会社に帰属する四半期純利益131億6100万円(23.0%減)となった。

主力の輸送事業では、西濃運輸に輸送連結子会社3社を合併させ、低積載便の削減や同一経済圏での運行効率を高めるなど、輸送の全体最適化の再構築を図った。さらに、九州向けの中継輸送の専門拠点となる北大阪ハブ店を開設し、鉄道輸送やトラック輸送の組み合わせによる輸送力の強化、運行便の効率化、同業他社などからの受け入れによるGreen物流の実現に向けて取り組んだ。

成長分野の貸切領域では、貸切車両を手配できる「見つカルチャーター」のサービスによって、特積み輸送などとも組み合わせた最適な輸送モードの提供を推進。さらにロジ・トランス機能を活用した営業展開によって、新規荷主の獲得や出荷継続率の向上、取扱貨物量の確保に努めた。また、2024年問題に向けて、コスト増となる長距離帯や、採算性の低い高重量帯を中心に適正運賃収受を進め、利益確保に向けた取り組みを進めた。

こうした取り組みの結果、主要事業の特積み輸送の取扱貨物量に回復の兆しは見られたものの、商品の値上げによる消費者の購入量の減少が影響し、取扱貨物量の増加には至らず、またロジスティクス事業の拡大による賃借料や新規事業への立ち上げ費用が先行したことなどから、売上高は3568億700万円(0.8%減)、営業利益は135億3500万円(28.4%減)となった。

通期は、売上高6381億1000万円(1.0%増)、営業利益249億1800万円(12.6%減)、経常利益268億4500万円(17.9%減)、親会社に帰属する当期純利益161億円(15.3%減)を見込んでいる。

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