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商船三井/LNG 燃料自動車船「CERULEAN ACE」が竣工

2024年03月13日/IT・機器

商船三井は3月13日、愛媛県今治市の「新来島どっく」に発注していた、LNG(液化天然ガス)を主燃料とする自動車船「CERULEAN ACE」(セルリアン エース)が、同日竣工したと発表した。同船は今後、マツダ向けをはじめとする完成車輸送に従事する。

<LNG燃料自動車船「CERULEAN ACE」>
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<命名引渡式の様子、左から商船三井 田中利明副社長、マツダ 向井武司専務>
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同社は現時点で新造LNG燃料自動車船14隻の投入を決定しており、同船はその中でも「BLUE」シリーズと銘打った国内建造船11の隻うち、記念すべき1隻目となる。船名には「BLUE」から着想を得て、スペイン語で青空・空色を意味する「CERULEAN」を冠した。

「CERULEAN ACE」は船幅を従来の32mから38mに広げ、積載台数を約6400台から約7000台にアップ。また、貨物艙内にAIカメラを設置することで、火災早期検知力が飛躍的向上。衛星通信サービスの導入など乗組員の労働環境も整備した。

<テスト時のAIカメラのモニター画面(煙を検知するとアラートが発出される)>
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商船三井は1965年に日本で初めて自動車船を就航させて以来、自動車船事業をグローバル市場で発展させること目指し、世界各地でサービスを展開している。

発表によると、LNG燃料を使用することで従来の燃料油に比べて二酸化炭素(CO2)の排出を約25~30%、硫黄酸化物(SOx)の排出を約98%、窒素酸化物(NOx)の排出を約85%削減することが可能だという。

■概要
船型:7050RT 型 LNGDF 自動車運搬船(高圧式主機)
建造ヤード:新来島どっく 本社大西工場
全長:199.95m
型幅:38.00m
最大積載自動車台数:7050台

商船三井/AIシステムを利用した自動車船火災対策で認証取得

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