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ヤマト運輸/青森県総合流通プラットフォームで青森県と連携協定

2024年03月21日/3PL・物流企業

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青森県とヤマト運輸は3月21日、高品質な青森県産農水産品などの国内外への物流および商流の拡大に向けて、青森県総合流通プラットフォーム「A!Premium」(「エープレミアム」)のサービスをさらに拡充していくため、「新青森県総合流通プラットフォーム構築に係る連携協定」を新たに締結したと発表した。

このほど、青森県とヤマト運輸は、高鮮度・スピード輸送の拡充、顧客の多様なニーズを後押しする最適な輸送方法の提供など、物流環境の転換期に対応したエープレミアムの進化・発展に共同して取り組むため、新たな連携協定を締結したもの。

<青森―伊丹便を活用した航空輸送スキーム>
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新たな連携協定に基づくエープレミアムの進化・発展について、(1)エープレミアムの特性を生かす新たな高鮮度・スピード輸送スキームを構築-小型航空機のスペース有効活用、専用保冷資材を開発-としている。昨今、航空路線の減便・運休や機材小型化の影響、長距離幹線輸送におけるトラック輸送力確保が困難になってきていることを踏まえ、現在利用されていない小型航空機のスペースを活用していく。取り組みの第一弾として、青森―伊丹便を活用した航空輸送スキームを構築する。

<専用保冷資材>
20240321yamato2 - ヤマト運輸/青森県総合流通プラットフォームで青森県と連携協定

そのため、小型航空機への搭載に適した専用保冷資材を開発した。エープレミアムの特性を最大限に発揮すべく、スピード輸送が可能な航空機活用に加え、保冷一貫輸送を兼ね備えたサービスを提供するため、お届け荷物の状態やクール品質の検証などトライアル輸送を重ね、2025年4月の実用化を目指す。

次に、(2)輸送品目およびお届け先に応じて輸送手段を最適化- お客さまの多様なニーズに応えるサービスへ進化 -を挙げている。エープレミアムは、物流と商流を一体的に支援するサービスとして、新たなビジネス展開を目指す顧客を中心に利用してもらい、国内外への販路拡大をサポートしてきた。これからも顧客の多様なニーズに応えるため、航空輸送を軸としながら、トラック輸送や海上輸送など、あらゆる輸送手段を組み合わせた最適な輸送方法を提供するサービスへの進化・発展を目指すとしている。

また(3)青森空港から海外へのダイレクト輸送- 鮮度と品質を保ったまま、付加価値の高い県産品を海外にもお届け -を挙げている。海外への輸出は、コロナ禍や国際情勢の悪化により減少している。これらの課題に対し、輸出先の拡大に加え、青森県産品の特性である鮮度を保つ輸送力の構築を行っていく。

具体的には、青森空港での通関体制の確立や、羽田空港・成田空港を経由したスピーディーかつ安定的な海外輸送スキームを構築し、海外での物流および商流の拡大に生かしていく。

今後については、引き続き両者で連携し、エープレミアムを活用した青森県産農水産品などの物流および商流の拡大に向けて、国内外でのプロモーション展開をはじめ、販路拡大を目指す顧客のサポートを強化していく。

なお、青森県とヤマト運輸は、2014年7月に初めて連携協定を締結し、2015年4月から「エープレミアム」のサービス提供を開始した。

航空機を活用したスピード輸送と保冷一貫輸送により、本州最北端に位置する地理的に不利な条件を克服し、青森県産農水産品などの国内外への物流および商流の拡大を推進してきた。

エープレミアムは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも堅調に実績を伸ばし、2020年度からの利用実績は3年連続で過去最多を更新、2023年度は過去最多実績をさらに大きく上回る見込みだ。

一方、今後は「物流の2024年問題」や労働賃金引き上げなどによるトラック輸送力の低下が懸念されており、国内外の情勢変化に対応した輸送力の確保が必要。また、輸送力を活用した新たな商流を国内外において継続的に開拓する必要があったもの。

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