商船三井のベンチャーキャピタルであるMOL PLUSMOL PLUSは3月28日、船舶用バッテリーシステムとEV船の開発・製造を行う米国の FLEETZERO 社（フリートゼロ、以下「FZ社」）への出資を決定したと発表した。
FZ社は、化石燃料に代替するカーボンニュートラルソリューションを開発することをミッションとし、船舶用バッテリーシステムによる高エネルギー密度、低コスト、高い安全性の実現と、バッテリーシステムを活用したEV船の開発に取り組んでいる。
＜船舶用バッテリー（イメージ）＞
＜早期EV船化により脱炭素を推進する＞
EV船は、化石燃料船と比較すると採算性や安全性の観点から「小型船向け」「短距離輸送向け」のみで導入可能とされていたが、FZ社バッテリーシステムを搭載することで、「中型船・大型船向け」「中距離～長距離輸送向け」にも導入可能となる。MOL PLUSは、FZ社の取り組みが船舶の早期EV化による脱炭素化推進に大きく寄与することに期待し、今回の資金調達に参画することとした。
MOL PLUSはFZ社と共に、商船三井グループの船舶へのバッテリーシステム導入を推進し、社会実装を加速するため、アジアを中心とする海事関係者を巻き込み、日本市場への参入支援とパートナーシップ構築を推進する考えだ。
■出資先概要
会社名：FLEETZERO INC.
設立：2021年
事業内容：船舶用バッテリーシステムと EV 船の開発・製造・販売
https://www.fleetzero.com/
