三井倉庫エクスプレスは3月29日、再生医療等製品の日米間の国際輸送プラットフォームを構築したと発表した。
同プラットフォームでは、全日本空輸(ANA)と連携して開発した航空輸送区間で日系企業初となる再生医療等製品を取扱対象に含む新輸送商品「PRIO PHARMA–QuickCare」を輸送手段に用いる。
品質管理面では、顧客の要望に応じた各種手順書を整備しスタッフへの教育を実施。また、予約便への100%の搭載を保証するほか、異常発生時には迅速な対応が可能となるバックアップ体制を整備し、新たな国際輸送サービスとして提供を開始する。
三井倉庫エクスプレスでは、これまで医療用医薬品領域で、成田国際空港と関西国際空港でIATA(国際航空運送協会)の医薬品航空輸送品質認証「CEIV Pharma」を取得し、GDP(医薬品流通過程の品質管理)に準拠した国際輸送サービスを提供してきた。
同社は、人命に直結する再生医療領域で、製品の品質を担保し遅滞なく輸送することが最重要課題であると認識し、同プラットフォームがこうした課題解決に大きく寄与するものであるとの考えのもと、再生医療領域でも厳密な品質管理体制の下、日米間でのDoor to Doorの国際輸送プラットフォームを構築。
今後は他のエリアへのサービス拡充にも積極的に取り組むとともに、多様化する厳密な品質管理要求にも適合する高度な管理体制の構築と継続的な整備を通して、顧客の事業拡大に寄与していくとしている。