バローホールディングスは4月2日、グループの物流を手がける中部興産が、石川県白山市に本社を置く鷺富運送の株式の100％を取得し子会社化すると発表した。
バローHDは、3月18日開催の取締役会で株式取得を決議しており、翌19日に売買契約を締結。4月2日付で株式の譲渡が実行された。
中部興産は、物流システムや設備などを設計・開発する独自の物流技術を活用した倉庫運営と自社配送を行っており、24拠点の物流センターを運営し、東海・北陸・関東・関西エリアに展開するバローグループの店舗に商品を配送している。
一方、鷺富運送は石川県・福井県・富山県を中心に3温度帯別の食料品と医薬品の輸配送業務を手がけており、幹線輸送から各センターでの仕分け、共同配送など多様な物流サービスを提供している。
バローHDは、中部興産が鷺富運送を子会社化することで、両社の倉庫運営ノウハウを共有し、今後複雑・高度化するシステム投資等の圧縮を図るほか、マテハンの共有化や人材の交流・育成についてシナジーを見込んでいる。
また、鷺富運送はサプライチェーンの川上領域に強みを持つことから、同社を子会社化することで物流領域を拡大し、両社のネットワークを活用した新規集荷・配荷業務の受託拡大を図るほか、お互いの近隣集荷先や配荷先の整理による配送効率の向上や、拠点（事業所、倉庫）の共同利用などによりサプライチェーンの高度化を図る。
■鷺富運送 会社概要
所在地：石川県白山市森島町う181-3
事業内容：一般貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業
資本金：1000万円
設立：1980年10月25日
決算期：3月31日
【2023年3月期の経営成績】
売上高：19億9900万円
営業利益：4200万円
経常利益：8900万円
当期純利益：1400万円
