日本郵船グループの郵船ロジスティクスグローバルマネジメントは7月17日、欧州物流企業Waldenグループのヘルスケア物流事業「Movianto社」の全株式を欧州子会社を通じて取得すると発表した。
Waldenグループのヘルスケア物流事業は、ヘルスケア業界に特化したロジスティクス企業として、欧州12か国138拠点で事業を展開している。
同グループは、コントラクト・ロジスティクス事業、4PL、ファーストマイル輸送、医薬品の配送サービスを提供しており、温度管理が必要な医薬品・医療機器の輸送を行っている。
また、グループ会社には、ロジスティクスと温度管理輸送機能を支える革新的なソリューションを開発、サプライチェーン全体の可視化を可能にする包括的なプラットフォームを提供している。
郵船ロジスティクスグループは、長期的に安定成長が見込まれるヘルスケア物流を重点分野の一つとして事業拡大に取り組んでおり、グループ各社を通じて世界各国・地域で提供する医療・医薬品物流サービスを強化してきた。
買収によってWaldenグループのヘルスケア物流事業がグループに加わることにより、欧州各国でのヘルスケア物流に関する事業規模が飛躍的に拡大するだけでなく、対象事業の持つ高度な専門性と郵船ロジスティクスグループのグローバルネットワークを統合し、さらに付加価値の高いサービスを幅広い市場で提供することが可能になる。
取引について労使協議会での協議が義務付けられており、各国関係当局の承認などを条件として株式取得を完了後、100%子会社となる。
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