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ファミリーマート/PBの天然水配送でモーダルシフト推進

2024年06月03日/SCM・経営

ファミリーマートは、クリアーウォーター津南が製造するプライベートブランドの天然水について、2024年4月から一部地域の物流センターへの納品で貨物鉄道輸送を活用したモーダルシフトに取り組んでいる。

<モーダルシフトを推進>
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クリアーウォーター津南の製造工場(新潟県)から全国の物流センターへは、主に大型トラック輸送を行っているが、「物流2024年問題」である長距離輸送における労務管理や輸送運賃の上昇などが課題となっていた。

このため貨物鉄道輸送を活用し、鉄道用コンテナへの積み込み方法や輸送時の製品への負荷検証を重ねた結果、製品の品質保持が確認できたため、総合的に効果が得られる物流センターを選定し、貨物鉄道輸送の活用を進めることとした。

輸送ルートは、製造工場の貨物の最寄り駅である日本貨物鉄道(JR貨物)南長岡駅から、青森、秋田、静岡の3地域へ、貨物鉄道輸送を実施。その後、ファミリーマートの4物流拠点へ配送する。モーダルシフトによるCO2削減効果はトラック輸送時と比べ約30%減、輸送コストは最大10%削減を見込む。

さらに今後、コストや所用時間、品質保持に加えてコンテナの積み替え状況などを総合的に判断しつつ、対象地域の拡大を検討する考え。

ファミリーマートは2024年問題対策として、AIを活用した配送シミュレーターを自社開発し2023年10月から冷凍配送に導入。2024年春夏以降、常温配送にも導入を予定している。また、コカ・コーラ ボトラーズジャパンとの物流面における協業、ローソンとの物流拠点間における共同輸送など、積極的に取り組んでいる。

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