郵船ロジスティクスのマレーシア法人TASCOは、クアラルンプール近郊に大型倉庫「シャーアラムロジスティクスセンター」を新設、本社移転と併せ6月6日に記念式典を行った。
ロジスティクスセンターに併設する本社は4月1日から営業開始。式典には、マレーシア日本国大使館髙橋克彦特命全権大使やセランゴール州アミルディン・シャリ首席大臣らが出席し、ロジスティクスセンターと新本社の完成を祝った。
新センターはセランゴール州シャーアラムに位置し、マレーシア最大のコンテナ取扱量を誇るポートケラン港やクアラルンプール国際空港から車で約40分の好立地にある。TASCOの施設としては最大規模となる約5万5800m2の面積を有し、敷地内にあった旧施設と比べ約5倍となった。
地上4階建ての多層階構造で天井高は約12m。各階それぞれ約20か所のトラックドックと対面通行のランプウェイ(傾斜路)を備え、機能的な動線とスムーズな荷役でトラックの待機時間を削減する。
また高度な物流倉庫管理システムを導入し、食品やアパレル、電子部品のほか、医療機器の物流に関する品質基準(GDPMD)にも準拠しており、医療機器の取り扱いも可能。さらに倉庫内を24時間監視するCCTVカメラの設置や、マレーシアの基準に沿った耐火性能など、万全のセキュリティを備えている。
旧本社跡地には今後新たなロジスティクスセンターも建設する計画で、マレーシアにおける旺盛なロジスティクス需要に応え、高付加価値なサービスを提供していく。
■新設したロジスティクスセンター概要
名称:Shah Alam Logistics Center
所在地:Lot No. 1A, Persiaran Jubli Perak, Jalan 22/1, Seksyen 22, 40300
Shah Alam, Selangor, Malaysia
倉庫面積:5万5800m2
NXHD/7月の国際航空貨物取扱実績、グローバル合計42.9%増