ラストマイル物流DXに特化するエニキャリは6月19日、福岡コンベンションセンター(福岡県福岡市)と提携し、手荷物の当日ホテル配送と一時預かりサービスの実証実験をしていることを公表した。
コンベンションセンターでは展示会や学会、コンサートなどが開催され、国内外からの参加がある。その来場者を対象に、預かったキャリーバッグなどの手荷物を当日中に宿泊先ホテルに届ける試みだ。
来場者は荷物を携行するストレスがなくなり、周遊や催事後の域内観光につながればと、経済効果を狙う。
サービスのポイントは、展示会や学会に手ぶらで参加できること、終了後はホテルまで身軽に移動できること、会場内でキャリーバッグやスーツケースの接触・転倒事故を防げること。
これまでは来場者がキャリーバッグを持ったまま参加したり、施設内のロッカーサイズに合わずスーツケースを入れられなかったりするケースがあった。
そこで、ラストマイル・即時配送を強みとするエニキャリと福岡コンベンションセンターが提携するに至ったという。
今回設定した料金(税込)は、ホテル配送が1500円~、一時預かりが600円~。客指定の宿泊先で受け取れるが、配送は福岡コンベンションセンターから半径3km圏内のホテル・宿が対象。
午後3時で受付を締め切り、当日の午後6時までに宿泊先に届ける。
今後はこの実証実験を通じてニーズ検証、オペレーション検証、価格調査を行い、全国各地のコンベンションセンターやイベント施設での有用性を検証する。