大型物流ドローンの販売を手がけるトルビズオンは7月2日、RUSEA(地域再生・防災ドローン利活用推進協会)と連携し、佐賀県多久市で強雨時の災害搬送を想定した災害時搬送訓練を行った。
福岡県の防災訓練や佐賀県の水防訓練に参加した際、多くの参加者から大雨の状況下でのドローン搬送についての質問が寄せられたため、悪天候下での運用テストを行うことを決定した。
フライトデモで使用したドローンは「DJI FlyCart30」。大雨の中での飛行を実施し、多久市職員や物流企業、農業関係者が見学に立ち会った。
<「DJI FlyCart30」防水・防塵、保護等級IP55>
訓練の結果、大雨の中でも安定した飛行が可能であることが確認された。また参加者との意見交換を通じて、現場での具体的な運用方法や改善点について、多くの知見を得ることができたという。
こうしたノウハウは、RUSEAと共同開発する搬送ドローンを活用した災害対応の訓練プログラムに盛り込む予定で、今後両者はさらに連携を強化していく。
RUSEAはトルビズオンも参画しており、DPCA(無人航空機国家ライセンスセンター/国内最大の講習団体)により運営されている一般社団法人。今回の協業をきっかけに、トルビズオンとDPCA、RUSEAの3者は災害時のドローン搬送の社会実装を目指し、共同で取り組むことを発表している。
また、DPCAはトルビズオンと同様、ドローンの訓練用空路を整備している多久市への進出協定も締結しており、今後も同市での活動を推進していく予定だ。
トルビズオン/佐賀県多久町の防災訓練でドローン物資搬送を実施