テスホールディングスの子会社テス・エンジニアリングは7月12日、日本生命保険相互会社が所有・管理を行う大規模物流施設 ニッセイロジスティクスセンター 鳥栖向けに、オンサイトPPAモデルを活用した自家消費型太陽光発電システムによる再生可能エネルギー電気の供給を行うことが決定したと発表した。
オンサイトPPAモデルとは、同社グループが発電事業者として、自家消費型太陽光発電所等の所有・維持管理等を行い、当該発電所等から発電された電力を需要家に供給する契約方式のこと。この事業による再生可能エネルギー電気の供給は、2025年2月から開始予定。
この事業は、テス・エンジニアリングが、ニッセイロジスティクスセンター 鳥栖の施設屋根に自家消費型太陽光発電システムを設置し、オンサイトPPAモデルとして所有・維持管理を行い、再生可能エネルギー電気の供給を行うもの。発電容量は約0.4MW、年間想定発電量は約29万kWhとなり、発電した電力の全量を同施設に供給することで、同施設の年間電力需要量の約45%を賄う予定。また、CO2排出削減量としては年間約124t-CO2となる見込み。
需要家の再生可能エネルギー電気の利用に際して、太陽光発電システム導入に関わる初期投資が不要であるほか、電力需要の変動や燃料問題に左右されない長期にわたる安定電源の確保にもつながる。
また、この事業はより多くのCO2排出量削減を実現するために、広大な物流施設屋根の設置スペースを最大限活用し、自家消費用途のほか、発電容量約1.9MW(年間想定発電量:約210万kWh、年間CO2排出削減量:約902t-CO2)の太陽光発電設備を設置する。これにより発電された電力は、同社グループがFIP制度を活用して卸電力市場等に売電すると共に、環境価値の有効活用を進める計画としている。
C&FロジHD/ヒューテックノオリン東北支店第二センター屋上に太陽光発電設備