三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(MFLP)及びアドバンス・ロジスティクス投資法人(ADL)は8月5日、合併の効力発生日を11月1日として、MFLPを吸収合併存続法人、ADLを吸収合併消滅法人とする吸収合併を行うことで合併契約を締結した。
この合併に伴い、MFLPが資産の運用を委託する資産運用会社である三井不動産ロジスティクスリートマネジメント(MFLM)及びADLが資産の運用を委託する資産運用会社である伊藤忠リート・マネジメント(IRM)は、8月5日開催の取締役会にて、11月1日を吸収分割の効力発生日とし、MFLM を吸収分割承継会社、IRMを吸収分割会社とし、吸収分割承継会社である MFLM が吸収分割会社である IRMから IRMがADLから受託する物流施設等に係る資産運用に関する事業を承継する吸収分割を行うことについて決定し、吸収分割契約を締結した。
合併及び吸収分割の結果、IRMはMFLMの株主(保有議決権割合 23%)となり、MFLMが MFLP(MFLPとADLによる本合併後のMFLP)から資産運用の委託を受けるという体制となる。
MFLPは、総合デベロッパーである三井不動産をスポンサーとして、2016年 8月に J-REIT 市場に上場した。MFLPは、三井不動産と物流施設事業での戦略的パートナーシップを構築し、「開発(物流施設の開発)」、「マネジメント(物流施設の運営・管理)」及び「保有(物流施設の保有)」という三井不動産の物流施設事業におけるバリューチェーンの中で、MFLPが「保有」機能を担うことによって、高い成長力を有する三井不動産の物流施設事業とともに、持続的な成長を果たすことで投資主価値の最大化を目指すことを基本方針としている。
MFLPは公募増資を伴う着実な外部成長を繰り返し実現し、本日時点において、合計30物件(取得価格総額3997億5400万円)で構成されるポートフォリオを運用し、その発行済投資口の総口数は 60万8000口となっている。
ADLは、大手総合商社である伊藤忠商事及び伊藤忠グループ系列の総合デベロッパー企業である伊藤忠都市開発をスポンサーとして、2018年9月に東京証券取引所に上場した。ADLは、伊藤忠グループが持つ不動産機能・物流機能で構築される「不動産・物流プラットフォーム」をベースに、伊藤忠グループとしての経営資源である約10万社に及ぶ豊富な顧客取引網から成る「商社・商流プラットフォーム」を活用した物件供給やリーシングサポートを強みとして、物流不動産の保有・運用を行っている。ADLは8月5日時点で合計16物件(取得価格総額1392億3000万円)で構成されるポートフォリオを運用し、その発行済投資口の総口数は 67万4400口となっている。
合併により、MFLPの資産規模は 49物件・5765億円(取得(予定)価格ベース)に拡大し、J-REIT 市場におけるプレゼンスは向上するとともに、時価総額の拡大に伴い、投資口の流動性も向上する。足元ではJ-REIT市場が低迷し外部成長が困難な環境となっている中で、本合併により急速な資産規模の拡大を実現し、MFLPの中期資産規模目標である5000億円を達成するとしている。今後も投資主価値向上に資する外部成長を継続的に実施し、物流セクター代表銘柄として持続的な成長を目指す。