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成田国際空港/関西→成田間鉄道共同輸送サービス実証実験開始

2024年08月15日/3PL・物流企業

成田国際空港と日本貨物鉄道(JR貨物)、日本フレートライナー(日本FL)は8月14日、「成田空港モーダルシフト推進協議会」を立ち上げ、関西→成田間で環境にやさしい鉄道共同輸送サービス『RAIL to NARITA LCLサービス』の実証実験を開始した。

<Rail to NARITA LCLサービス <イメージ>>
20240815narita1 - 成田国際空港/関西→成田間鉄道共同輸送サービス実証実験開始

<左がJR貨物、右が成田国際空港>
20240815narita2 - 成田国際空港/関西→成田間鉄道共同輸送サービス実証実験開始

成田国際空港がプラットフォーマーとしてLCLサービスの立案とフォワーダーへの利用働きかけを行い、JR貨物、日本FLが企画販売と輸送サービスの提供することにより、協議会として新たに小ロット(パレット単位)でも利用可能な鉄道共同輸送サービスの実証実験を行うもの。

関西で生産された製品を成田空港から輸出する場合、関西→成田への国内輸送のほとんどがトラックで行われていることから、CO2排出削減や長距離トラックドライバーの確保が課題となっている。一方で、鉄道輸送は一度に大量輸送が可能でCO2排出量の少ない輸送手段だが、利用にあたってはコンテナ単位での契約となることから、重量が軽く、高価値な製品が多い航空貨物での利用が難しいという課題があったことによるもの。

実証実験に対しては、国交省の2024年度「モーダルシフト等推進事業費補助金」活用により利用しやすいトライアル価格を設定することで、多くのフォワーダーに鉄道輸送を試してもらい、実証実験を通して課題やニーズの洗い出しを行ったうえで2025年度の本格運用開始を目指す考え。

成田空港は、『新しい成田空港』構想の新貨物地区において、モーダルシフト推進のための航空貨物と貨物鉄道輸送をシームレスに繋ぐ仕組み作りを目指しており、この実証実験はその第一歩となる。今後も、荷主、フォワーダーに選ばれる施策を実施し、同空港の航空物流拠点化を促進していくとしている。

■鉄道共同輸送サービス 実証実験概要
事業名称:『RAIL to NARITA LCLサービス』(実証実験)
内容:関西エリアの輸出貨物を鉄道輸送契約として成田空港周辺施設へ一貫輸送、1パレット単位での申し込みが可能(内国貨物・外国貨物ともに利用可能)
期間:2024年8月~2025年2月(予定)
対象貨物:関西地区から成田空港周辺のフォワーダー施設(保税蔵置場*3)に輸送され、成田空港から輸出される航空貨物
対象社:成田空港発国際貨物の輸送手配を行うフォワーダー
トライアル利用料金(補助金活用による特別料金):1パレットあたり 内国貨物:5,000円(税抜)、外国貨物:5000円(非課税)

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