日本郵船は8月20日、日本向けグリーンアンモニアの製造プロジェクトを進めている九州電力、双日、Sembcorp Green Hydrogen(セムコープ グリーン ハイドロジェン)の3社と、インドから日本への海上輸送で協業することに基本合意した。
Sembcorp Green Hydrogenは、アジアのエネルギー分野のリーディングカンパニー、Sembcorp Industries(セムコープ インダストリーズ)の100%子会社。調印式はインドのデリーで行われた。
<調印式の様子。前列右端が日本郵船の六呂田高広 次世代燃料ビジネスグループ長>
プロジェクトは、豊富な再生可能エネルギー資源があるインドで、競争力の高いグリーンアンモニアの製造を目指すもの。
2024年6月、九州電力と双日はSembcorpと、このプロジェクトで生産されたグリーンアンモニアを、九州地方を中心とした日本の様々な産業の需要家に供給することで基本合意していた。
プロジェクトを通じて生産されるグリーンアンモニア年間約20万トンを九州へ輸送することが前提。日本郵船はアンモニアの海上輸送で得た経験や知見を活用する。
グリーンアンモニアとは、再生可能エネルギーを活用して生成されたアンモニア。燃焼時にも製造時にもCO2が排出されず、脱炭素社会の実現に向けた有力なエネルギー資源として期待されている。