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ワコールHD/生産拠点を2工場に集約・再編、譲渡・操業停止3工場

2024年08月27日/生産

ワコールホールディングス(ワコールHD)は8月26日、連結子会社であるワコールマニュファクチャリングジャパン(WMJ)の生産拠点を長崎と福井の2工場に集約・再編し、同時に福岡工場の譲渡、及び熊本工場と新潟工場の操業停止を行うと発表した。

現在、WMJは国内に5つの工場を構え、主に国内市場に向けたブラジャーをはじめ、高価格帯インナーウェア等を製造している。

今後は、これを長崎と福井の2工場に集約し製造品種等を再編することにより、生産事業の効率的な運営、モノづくりを支える人財の育成、技術力・生産能率の向上といった、グループの競争優位性の確保に努め、企業価値の向上を図る。

一方、福岡工場にかかる製造事業、及びこれに付帯し又は関連する一切の事業と資産については、リライエンスに譲渡することとした。

また、熊本工場と新潟工場については、2025年1月末日を目処に操業を停止する予定。これを踏まえて、両工場で勤務する従業員に対しては、存続工場への異動あるいは希望退職者の募集を予定している。

同社は、2023年11月に、中期経営計画を全面的に見直し、抜本的な構造改革を行うことを公表した。この”中期経営計画リバイズ”に沿って「収益力改善に向けたビジネスモデル改革」、「”VISION2030″達成に向けた成長戦略」、「ROICマネジメントの導入」、「アセットライト化の推進」への取り組みを進めている。

これまでサプライチェーンマネジメントの再構築や、コスト構造改革への取り組みと併せて、資本効率性の向上を実現するため、国内外の生産拠点の中長期的なあるべき姿について議論を重ねてきた。将来的な市場セグメントごとの需要予測とブランドポートフォリオ戦略に照らし、標準品質・コストの観点で競争優位性の高い海外工場を最大限に活かし生産比率を一層高める一方、細かい技術品質(高難度・小ロット)・納期(リードタイム)の観点では追随を許さない国内工場の適切な再編を実現することが不可欠と認識し、今回の決定に至ったもの。

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