GLPグループのモノフル(Monoful Venture Partners:MVP)は9月9日、スタートアップ企業への出資・事業支援を行う Monoful Venture Partners 1号ファンドを通じて、AI配送プラットフォーム「Derivery X」を運営するAzit(アジット)へリード投資家として出資を行ったと発表した。
この出資により、AzitとGLPグループを含むファンドの投資家である事業会社とのサービス連携を通じて、ロジスティクス・エコシステム創造への寄与を期待している。
Azitは、2020年よりラストワンマイル配送領域のプラットフォーム提供を開始し、現在ではデリバリープラットフォームや求荷求車プラットフォームなどのシステム連携を束ねて提供している。クイックコマースの浸透と共に、自社独自の配送サービスを提供したい企業も増えている中、Azitは全国規模で店舗展開する小売企業をターゲットに多様なユースケースを積み上げている。
今回、MVPがリード投資家として出資を引き受け、既存投資家であるセイノーホールディングスグループも参画している。 MVPとして、この資金調達を通じ、GLPグループを含むファンドの投資家である事業会社の顧客基盤を活かしながら、AI配送プラットフォームである『DeliveryX』を活用できる顧客企業や輸送業界のパートナーとの連携を促進し、Azitの成長に貢献していきたいと考えている。
Azitは、今回集まった資金をプロダクト開発と組織体制強化に活用する計画であり、人手不足が深刻な課題となっている物流領域において、ラストワンマイルに留まらない「配送生産性の向上」、そしてロジスティクス・エコシステム創造への寄与を期待している。
なお、Azitは、テクノロジーを活用して、物流・SCM領域の課題を解決するサービス「DeliveryX」を運営している。創業以来、一貫してモビリティ領域に投資をしており、AI配車プラットフォームの提供を通じて、短期間で「配送生産性の向上」を実現する。
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