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運送・輸送業/中小企業の48.8%が「人材確保に不安」賃上げの予定も

2024年12月12日/調査・統計

エヌエヌ生命保険は12月12日、全国の中小企業経営者の会社経営と備えについて把握するため、中小企業経営者計7222 名を対象とする調査を9月下旬に行い、その結果を発表した。

人材の確保・定着が不安だと回答した経営者の割合が高い業種のトップは「運輸・輸送業」。賃上げを予定している経営者もいることが分かった。

<会社経営にあたって不安なこと>
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中小企業経営者7222名に会社経営にあたって不安なことはあるか聞いたところ、最多が「売上の減少」(34.2%)、次点で「人材の確保・定着」(28.5%)が続いた。

<会社経営にあたって「人材の確保・定着」が不安と回答した上位5業種>
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「人材の確保・定着」が不安と回答した経営者を業種別にみると、「運輸・輸送業」が他業種と比べ高く48.8%。全業種平均の28.5%と比べ極めて高い数値だった。

<賃上げを予定している企業の割合>
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2024年10月に最低賃金の目安が引き上げられたことに対し、賃上げを予定しているか聞いた結果では、「すでに新最低賃金を上回っているため変更しない」が最多で56.2%。

次いで、「すでに新最低賃金を上回っているが、さらに引き上げる」という回答が17.7%となった。

<「すでに新最低賃金を上回っているが、さらに賃上げする」と回答した上位5業種>
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多くの経営者が「すでに新最低賃金を上回っているため変更しない」と回答した中、運送・輸送業では「すでに新最低賃金を上回っているが、さらに賃上げする」と回答した経営者の割合が高く、23.8%で全業種中4位だった。

■調査概要
調査対象:日本全国の中小企業経営者
※従業員1名以上300名未満の規模の会社経営者(社長、会長、取締役)または従業員のいる自営業者
サンプル:全国7222名
調査方法:インターネット
調査会社:マクロミル
実施時期:2024年9月27日~9月30日
※回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、合計が100%にならない場合がある
※上位5業種の算出には小数点第3位以下を含めた数値を反映

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