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関西ペイント/中部地区でサプライチェーン刷新計画、新工場建設へ

2024年12月26日/物流施設

関西ペイントは12月25日、愛知県春日井市に調色工場、販売および物流機能を有する新拠点、関西ペイント 愛知ステーション(愛知ステーション)の建設に着手すると発表した。

<愛知ステーション パース>
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同社は、2022年4月よりスタートした第17次中期経営計画においてサプライチェーンの刷新を重点施策の一つとして掲げこれまで構想を進めてきた。また、2025年4月からスタートする第18次中期経営計画の重点方針の一つに「構造改革による収益性と効率性の強化」を掲げ、環境循環性と経済性の双方を向上させるサプライチェーンの刷新を進めており、本件はその具体的なアクションの一つとなる。塗料需要が大きい中部地区において、製造+販売+物流を統合し、自動化による生産効率のアップとヒトへの負担軽減、在庫集約・共同配送による事業競争力の強化を図る。

拠点は、東名高速道路「春日井IC」を降りてすぐ、国道19号線沿いにあり中部地区最大需要地の名古屋市まで30分という好立地で、西日本・東日本への配送においても優れた物流拠点となる。東西物流の中間地点に位置することで、近年、社会課題となっている物流問題にも対応できると考えている。

最新設備の導入により、工場内の溶剤臭の揮散を最小化した働きやすい作業環境を実現する。また、愛知ステーションの立地は沿岸部から遠く強固な地盤を有しており、BCP対策にも注力している。

70名規模のプレゼンルーム・大型塗装ブースを完備し、自動車補修・建築・防食・工業分野のすべての顧客に利用してもらうオープンな施設となる。関係各社で定期的に開催するプレゼンテーションや塗装デモがこの拠点で完結でき、関西ペイントの最新の塗料に触れていただける場として、また塗装技術の研修等が実施できる場として活用する。

さらに、愛知ステーションは、地域の人々とのコミュニケーションを大切にする場としても提供する予定。また、中高生の社会実習や自治体の皆さまに工場見学等を通じて地域の方々とのコミュニケーションの場としても活用いただきたいと考えています。災害発生時の被災救援活動支援として備品や設備の提供等を行う。また、地域の人々の新規採用を予定している。

今後、愛知ステーションは、中部地区での一大調色工場として同社の成長を後押しするとともに地域に貢献していくとしている。

<写真右から 愛知県春日井市の石黒 直樹市長 関西ペイントの高多 洋一 常務執行役員 日本汎用事業部門長>
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■新工場の概要
施設名称:関西ペイント愛知ステーション
所在地:愛知県春日井市大泉寺町
敷地面積:1万3600m2
施設構成:調色工場部門・販売部門、倉庫・物流部門
着工:2025年1月
竣工:2026年3月予定
操業:2026年7月予定
投資金額:約37億円

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