日本貨物鉄道(JR貨物)が1月16日に公表した2024年12月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが164万8000トン(前年同月比2.8%増)、車扱が92万7000トン(7.7%増)で、合計257万6000トン(4.5%増)だった。
<12月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,648 | 927 | 2,576 |
前年比(%) | 102.8 | 107.7 | 104.5 |
国内景気が緩やかに回復する中、輸送実績は、鹿児島線列車脱線事故や北日本地区の大雪など、輸送障害に伴う影響が見られたが、各品目ともおおむね堅調に推移し、前年を上回った。
コンテナはエコ関連物資が、中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬や「令和6年能登半島地震」で発生した災害廃棄物の輸送などにより前年を上回った。
また、紙・パルプが、ペーパーレス化や輸送障害の影響を受けつつも、鉄道シフトや年末に向けた出貨などにより増送となたった。
車扱では、気温低下に伴う需要増で石油が好調だったほか、セメントが顧客工場における定期修繕の時期ずれなどにより前年を上回った。