川崎汽船が2月4日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上高8049億5900万円(前年同期比12.5%増)、営業利益922億4500万円(31.5%増)、経常利益2888億5400万円(193.2%増)、親会社に帰属する当期純利益2847億1100万円(283.9%増)となった。
セグメント別に見ると、ドライバルクの売上高は2533億円(17.0%増)、営業利益162億円(873.3%増)。市況エクスポージャーを適切に管理すると同時に運航コストの削減や配船効率向上に努め、増収増益となった。
また製品物流セグメントも、売上高4663億円(13.7%増)、営業利益2697億円(178.7%)と増収増益だった。
製品物流のうち自動車船事業では、中東情勢の影響や一部地域で港湾混雑が継続したものの、効率的な配船計画と本船運航を推進し、海上輸送台数は堅調に推移した。
国内物流・港湾事業がコンテナ船ターミナル取扱量、曳船事業の作業数、倉庫事業の取扱量それぞれ堅調に推移したほか、国際物流事業は、フォワーディング事業における半導体関連や自動車関連貨物の荷量が回復傾向にある。
コンテナ船事業は、北米向けの荷動きが高水準で推移、欧州向けもインフレ緩和による個人消費の回復に伴い堅調に推移した。
通期は、売上高1兆500億円(9.6%増)、営業利益1060億円(26.0%増)、経常利益3000億円(126.0%増)、親会社に帰属する当期純利益2950億円(189.2%増)を見込んでいる。