ヨコレイは2月14日、静岡県焼津地区に「大井川第二物流センター(仮称)」を新設すると発表した。竣工は2026年11月予定だ。
建設予定地は、同社大井川物流センターに隣接しており、東名高速道路・大井川焼津藤枝スマートICや国道150号、主要な交通網に恵まれ、工業地帯や市街地に近接しているなど、海・陸をつなぐ重要な物流拠点となっている。
東京や名古屋などの大消費地に魚を運ぶのに便利な東京~大阪間では、その中間点に位置している東海エリアに立地する物流拠点へのニーズが高まっている地域の1つ。
同社は、1988年に大井川物流センターをヨコレイ唯一のマグロ専用冷蔵倉庫として操業。同地区において、保管倉庫が逼迫している事から、顧客の強いニーズに応えるべく隣接地に新センターを建設する運びとなった。
センターのコンセプトは、省力化・省人化に特化した同社国内2センター目となる全自動倉庫。同社初のセミ超(-45度)全自動ラック倉庫になる。
省力・省人化として、パレタイジングロボット4機導入、バラ積み入庫貨物の仕分け、パレット積みを完全自動化、パレット積みされた貨物は自動ラック倉庫へ自動搬送できるシステムを採用する。省エネ化の取り組みの1つとして、太陽光発電システムと自立式パワーコンディショナー、リチウムイオン蓄電池も導入しBCP対策も講じている。
吉川俊雄会長は挨拶で、「取引先より加工品の流通増加及び運送合理化が問われる中、製品保管が出来る倉庫の不足等もあり今回着工に至った。時代に沿った、環境配慮・BCP対策も講じ省力化・省人化された次世代冷蔵倉庫として、マイナス45度温度帯では当社初となるパレタイジングロボットと自動ラック倉庫の組み合わせにより、貨物の仕分け作業、検品、庫内への搬入まで無人化、且つスピーディーに行う事が可能になる」と述べた。
■概要
名称:大井川第二物流センター(仮称)
工期:2024年12月~2026年10月末予定
住所:静岡県焼津市飯淵1265-1
構造・規模:鉄筋コンクリート造 階層1階 自動ラック倉庫
敷地面積:3566.45m2(1078.85坪)
延床面積:3007.13m2(909.65坪)
建築面積:2420.68m2(732.25坪)
収容能力:5954.21t(全自動ラック倉庫『SF2級-45℃』 )
主な設備: 全自動ラック倉庫、パレタイジングロボッ4機導入、低GWP冷却設備、 屋上太陽光発電システム(242kW)、自立式パワーコンディショナーシステム、リチウムイオン蓄電池(106kWh)、ジェネレーター連結システム(BCP対策) 等
竣工:2026年11月予定