西日本を中心に16の生協で構成されているグリーンコープ共同体は4月11日、環境負荷の低減と持続可能な物流の実現に向けて、2025年4月より順次、冷凍配達専用容器「ペンギンBOX」と配送用蓄冷剤「キプクル」の導入を開始すると発表した。
2025年7月を目処に、物流センターから配送トラックで使用する全ての冷凍配達容器と蓄冷剤を切り替える予定だ。
<ペンギンBOX>
「ペンギンBOX」は、PET+PEとUV加工による新素材「PETパールUV」を採用した高性能な断熱容器。縫製、最終組立は国内で行い、従来の保冷容器と比べて高い遮熱性と断熱性、軽量性を兼ね備え、耐久性と作業性を持つという。
<キプクル>
「キプクル」は、一般的な冷凍庫(-20℃)で凍結できる高性能蓄冷剤。特別な急速凍結庫を必要とせず、扱いやすさと運用のしやすさが特長。再利用が可能で安全性も高く、ドライアイスに代わる新たな冷却手段として、環境負荷低減が期待できる。
今回の取り組みにより、2024年度に使用していたドライアイス総量1616トンのうち、配送センターから組合員宅までの配達に使用していた仕分け用ドライアイス約981.7トンの削減が見込まれる。
これはドライアイス使用量全体のおよそ60%以上に相当し、大幅な環境負荷の軽減につながるとともに、配送の運用効率化を実現する。