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TDB景気動向調査/運輸・倉庫は2か月ぶり増加、全体的に景況改善

2025年11月06日/調査・統計

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帝国データバンク(TDB)は11月6日、全国2万5111社を対象とした2025年10月の国内景気動向を調査・集計、発表した。

<2025年10月の景気DI動向>
20251106TDB01 - TDB景気動向調査/運輸・倉庫は2か月ぶり増加、全体的に景況改善

それによると、2025年10月の景気DIは前月比0.5ポイント増の43.9となり、5か月連続で改善した。

国内景気は、新政権への期待などを受けた株高を追い風に、設備投資の高まりやメーカーの生産拡大を含め、幅広い業種で景況感が持ち直す動きが続いた。

10月は、日経平均株価が5万円を突破して連日過去最高値を更新し、為替レートはおおむね150円台で推移した。デジタル関連の設備投資意欲は強く、自動車の生産も堅調だった。

さらに、農畜産物の価格上昇が生産者心理を下支えし、公共工事の発注増もプラスに働いた。一方で、原材料や物流にかかるコスト負担の増加や人手不足は、改善の勢いをやや抑える要因となった。

今後の国内景気は、一進一退を繰り返しつつ、緩やかな持ち直し基調をたどると見込まれる。

<業界別の景気DI>
20251106TDB02 - TDB景気動向調査/運輸・倉庫は2か月ぶり増加、全体的に景況改善

調査開始以降で景況感が最高となった『農・林・水産』や、『製造』『不動産』など9業界で改善した。

農産物の価格上昇や、好調な一部自動車メーカーがけん引役となり関連する業種へと波及。加えて、前月と同様に不動産や建設関連の需要が景気を押し上げたほか、日経平均株価が史上初の5万円超えを記録するなど、良好な投資環境も景気の下支えとなった。

「運輸・倉庫」では44.2となり前月比1.0ポイント増、2か月ぶりに増加した。「いまだに安い運賃を提示してくる依頼がある一方で、全体としては価格転嫁できている」(一般貨物自動車運送)、「輸出貨物の物量が多くなると見込んでいる」(普通倉庫)といった好意的な景況感を語る意見が見られた一方で、「人件費・燃料費・修繕費・タイヤ費の高騰などが厳しい」(一般貨物自動車運送)、「年末は需要が増加する一方、人手不足で不透明感がある」(一般貨物自動車運送)など、経費の増大や年末に向けた不安を答えるコメントも見られた。

TDB景気動向調査/運輸・倉庫は3か月ぶり減少、業界ごとに景況感が二分

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