日本パレットレンタル(JPR)は9月2日、イオントップバリュと明星食品が、明星食品が生産するイオングループのプライベートブランド「トップバリュ」の即席めん輸送にJPRレンタルパレットを導入したと発表した。
<即席めんのパレット輸送>
5月に開始した取り組みで、トラックドライバーの納品時の荷役時間が約70%短縮できたという。
流れとしては、まずJPRから明星食品の工場へ、レンタルパレットを投入。
トップバリュの即席めんがレンタルパレットに積載され、明星食品の食品拠点に輸送、保管される。
その後、イオングループの物流センターに納品、レンタルパレットはそのままイオングループが受け取る。
使用後のレンタルパレットは、イオングループの物流センターからJPRに引き渡され、他のメーカーが納品に使用したレンタルパレットと一緒にJPRがまとめて回収する。
<手荷役と、フォークリフトとレンタルパレットによる作業時間の比較>
JPRによると、5月から3か月運用したところ、納品時のトラック1台当たりの荷役作業時間が、レンタルパレット導入前と比べ約70%短縮できた。
レンタル方式のため、自社パレットで運用するより回収業務やパレット管理の手間も抑えられる。
さらには、イオングループの物流センターにおける入庫作業効率の改善や、納品車両の順番待ち(待機)低減につながる効果もあった。
物流の2024年問題を背景に、改正物流効率化法は発着荷主に「荷役等時間の短縮」や「待機時間の短縮」を求めている。
即席めん業界では、製品が軽量のため、パレットを使わないバラ輸送が一般的だが、明星食品は深刻化するドライバー不足対策としてパレット導入を検討していた。
また、イオングループの物流センターではすでに多様な製品がレンタルパレットで納入されており、即席めんについてもレンタルパレットに切り替えるメリットがあった。