エミレーツ航空は5月21日、新型コロナウイルス関連の緊急救援物資輸送のため、インドへ人道的輸送ルートを開設したと発表した。
ドバイからインドの9都市へ向かう全ての運航便で、救援物資用に貨物搭載スペースを非政府組織(NGO)に無償で提供する。このたび、国際人道支援都市との連携により、世界保健機関(WHO)の救援物資を載せた最初のフライトがドバイからインドへ出発した。
エミレーツ航空は、2020年にボーイング777-300ER型旅客機のエコノミークラスの座席を取り払い、旅客機の座席や頭上の荷物棚への貨物搭載で貨物容量を増やすことで、緊急に必要とされたPPE(医療用個人防護用具)やその他の医療用品数千トンを、6大陸に渡って輸送している。
また、エミレーツスカイカーゴは、「ドバイ・ワクチン・ロジスティクス・アライアンス(ワクチン物流同盟)」を通じて、ユニセフやドバイの企業などと提携し、新型コロナウイルスのワクチンをドバイ経由で発展途上国に迅速に輸送しており、これまでに6000万本(世界中で投与された全投与量の20本に1本相当)近くのワクチンがエミレーツ航空のフライトで輸送されている。
伊藤忠ロジスティクス/米墨輸送ブローカーのBCS LOGISTICS LLCに出資