アスクルは6月30日、独自開発した配送管理システム「とらっくる(仮称)」の配送パートナーへの提供を本格的に開始すると発表した。
同システムは、アスクルの自社物流によって蓄積されたビッグデータ等を活用して開発したもので、アスクルも活用している。
2020年9月から段階的にアスクル物流のラストワンマイルを担う配送パートナーに開放してきたが、コロナ禍で急拡大を続けるEC市場を支える配送パートナーの業務負荷軽減や複雑化する配送サービスの品質維持向上を図るため、本格的にオープン化することにした。
<「とらっくる」搭載のスマホ画面イメージ(置き配場所指定)>
今後、アスクルは配送パートナーに「とらっくる」を搭載したスマートフォン端末を貸与。配送パートナーは同システムを活用してナレッジ(配送先の駐車スペースなどの情報)や道路の混雑状況などを加味した配送ルート計画の自動生成や、配達日時の変更、不在再配達依頼などの機能を活用し、業務を効率化することができる。
また、アスクルも配送パートナーがシステムと端末が一体化された「とらっくる」を活用することで、顧客対応のサービス品質の平準化を実現できる。
<「とらっくる」活用の様子(左)配達ルート作成、(右)ステータス入力作業>
アスクルは、「とらっくる」を活用する配送パートナーを中心に「アスクル配送プラットフォーム」によるネットワークを形成し、物流DXによって急拡大するEC市場に向けたパフォーマンス向上を目指すとしている。