双日とASFは6月30日、2020年12月に資本業務提携を締結したが、このたび、ASFが新たに実施する第三者割当増資を双日がリードインベスターとして引き受け、資本関係を強化したと発表した。
ASFは、2020年6月に佐川急便と小型EV(テスト車両)の共同開発を開始する基本合意を締結し、物流企業向けに特化した小型商用EVの共同開発・実証試験を進めている。ASFは今回の第三者割当増資を通じて、小型商用EV量産化に向けた車両開発を本格化させるもの。
双日は、リードインベスターとして、ASFの車両量産化に向けた先行開発に必要な資金面をサポートするとともに、双日グループの幅広いネットワーク・ビジネスインフラを活用し、EV充電用再生可能エネルギーの安定供給や充電インフラ設備の設置をはじめとするEV普及に必要な充電インフラの提供サービスを通じて、EV普及促進に向けた支援を強化するとともに、「グリーンEVインフラ事業」(再生可能エネルギー由来の電力による充電を前提としたEVインフラ整備事業)を推進する。
双日とASFは、今回の資本関係強化を通じ、総合商社である双日の多様なビジネスを展開する知見やノウハウおよび日本国内のみならず東南アジア地域他での海外市場でのネットワークと、ASFの持つ先進的なEV開発力を融合することにより、地球環境に配慮した交通インフラの創造と、持続可能な脱炭素社会の実現に向けた取り組みをさらに加速させていくとしている。