ANAホールディングスと日本空港ビルデングは11月16日、青果物の産地での収穫、航空のスピード輸送、地上配送、店舗での販売をトータルコーディネイトした「産直空輸」について、羽田空港での試験販売の第2弾を実施すると発表した。
<全国各地の朝採れ野菜・果物を羽田空港に運び、当日午後に販売する>
11月19~23日の5日間、羽田空港第2ターミナル出発階(2階)にある「東京食賓館」店頭の特設コーナーと到着階(1 階)の「DELEETS」で試験販売を実施し、販売状況や購入者の反応を検証する。販売品目は、香川県高松市のいちごやキウイ、沖縄県南城市のバナナ、山形県鶴岡市の柿、福岡県久留米市のしいたけなど、10品目の野菜・果物、計200kgを販売する予定。
青果物の「産直空輸」については、ANAグループ社員の有志が2年以上の調査・検討・検証を進めたうえで、3月から首都圏スーパーでの実証実験を開始。羽田空港では10月8~10日に初の試験販売を行っており、2回目の今回は販売期間と種類を拡大している。
「産直空輸」では、地方空港に近い生産者の朝採れ農産物を旅客機の貨物スペースを活用し、羽田空港にタイムリーに輸送。羽田空港内という地の利を生かし、朝の収穫から最短5時間ほどで当日の午後に羽田空港で販売する。
収穫から店舗到着までにかかっていた流通時間を大幅に短縮、納品後すぐに店頭に陳列することによって、全国のこだわり食材を高い鮮度で提供することが可能で、既存の流通には乗ってこなかった少量生産の農産物や、首都圏ではなかなか出回らない希少品なども扱うことができる。