商船三井は1月12日、同社子会社を通じて、中国海洋石油集団（CNOOC）が100％出資するCNOOC Gas & Power Singapore Trading& Marketing Pte. Ltd 社と新造LNG船6隻の長期定期貸船契約を1月7日に締結したと発表した。
＜北京・上海・東京でオンラインセレモニーを開催（左下：祝辞を述べる松坂専務執行役員）＞
＜関連契約に署名（東京会場）＞
この船は、中国の滬東中華造船集団「Hudong Zhonghua Shipbuilding (Group) Co.,Ltd. 」(HUDONG) で建造され、2024年より2026年にかけて順次竣工予定だ。
6隻は、中国の大手エネルギー会社であるCNOOCグループが保有するLNG長期購買契約で、主に中国向けのLNG輸送に従事する予定。これまでに培ってきた同社のLNG船事業の実績、貨物の安全輸送と船舶の安全運航に加えて、中国での豊富なLNG船建造実績が高く評価され、契約締結に至ったもの。
このプロジェクトは、同社とCOSCO SHIPPING LNG Investment (Shanghai) Co., Ltd （CSLNG） とのパートナーシップのもとで実現した。同社とCSLNGは、ExxonMobil プロジェクト、中国石油化工（SINPOTEC）向けLNG輸送プロジェクト、ヤマルプロジェクト向けに、既にLNG船計17隻を共同保有・運航している。これまでの プロジェクトに続き、同社とCSLNGはこのプロジェクトでも協業すべくプロジェクト基本合意書を締結している。
なお、中国では、低・脱炭素社会に向けた意識の高まりから、従来の化石燃料の代替エネルギーとなるLNGに注目が集まっている。中国は、世界最大のLNG輸入国になることが見込まれており、同国におけるLNG需要はさらに伸びていくことが期待されている。
