商船三井は12月12日、カタールの国営エネルギー会社であるQatarEnergyと、新造LNG船6隻の長期定期用船契約を締結した。
<式典の様子。商船三井 橋本 剛 社長(左)、Qatar Energy Saad Sherida Al-Kaabi CEO兼カタール国エネルギー大臣(中央)、COSCO Shipping Group Zhang Feng Vice President(右)>
新造LNG船6隻は、中国の滬東中華造船(集団)(Hudong-Zhonghua Shipbuilding (Group))にて建造予定の27万m3の大型LNG船(“QC-MAX”)で、2028年より2031年にかけて順次竣工予定。
また、商船三井とCOSCO SHIPPING LNG Investment(Shanghai)による共同保有を予定している。
商船三井は世界最大のLNG船主として、1990年代半ばよりカタールから世界各地へのLNG輸送に従事し、QatarEnergyとの関係を強化してきた。そんな中で今回の契約は、商船三井のLNG船事業の実績、貨物の安全輸送と船舶の安全運航が高く評価され、締結に至ったものだ。
同社は、世界最大級のLNG増産プロジェクトであるノースフィールドガス田生産拡張プロジェクト向けに投入するLNG船隊を、本契約により13隻に拡大するという。
最新技術の搭載を予定しており、優れた環境性能を実現する「QC-MAX」。これを通して同社は、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」に則り環境課題に向き合い、今後もグループ一丸となって持続可能なGHGネットゼロ・エミッションの実現に取り組み、LNG輸送事業の拡大を通じて低・脱炭素化社会の実現に貢献していくとしている。