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国交省など/フィジカルインターネットのロードマップを策定

2022年03月08日/3PL・物流企業

経済産業省と国土交通省は3月8日、フィジカルインターネット実現会議で、物流のあるべき将来像「フィジカルインターネット」を実現するため、2040年を目標としたロードマップを取りまとめたと発表した。

<ロードマップ概要>
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フィジカルインターネットは、インターネット通信でのデータの塊をパケットとして定義し、パケットのやりとりを行うための交換規約(プロトコル)を定めることにより、回線を共有した不特定多数での通信を実現する考え方を物流の世界にも適用しようという考え方。

今回策定したロードマップでは、業界横断的に行うべき取組として、「ガバナンス」「物流・商流データプラットフォーム」「水平連携」「垂直統合」「物流拠点」「輸送機器」の6つの項目に整理。各項目について、パレットやコンテナ容器等の物流資材の標準化・シェアリングや、データ連携のためのマスタ、プロトコルの整備、企業経営者のサプライチェーンマネジメントやロジスティクス重視への意識変革など、2040年までに段階的に行うべき取組を示している。

また、ロードマップではフィジカルインターネットが実現する4つの価値として、「効率性(リソースの最大限の活用・CO2排出の削減等)」「強靭性(災害にも備える生産拠点や輸送手段の多様化等)」「良質な雇用の確保(労働環境の改善・新産業の創造等)」「ユニバーサル・サービス化(買い物弱者や地域間格差の解消等)」が挙げられることを示しており、これらの価値は「持続可能な開発目標(SDGs)」における17の目標のうち8つの目標(保健、エネルギー、成長・雇用、イノベーション、不平等、都市、生産・消費、気候変動)の達成にも寄与するものとなっている。

■フィジカルインターネット ロードマップ
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001468631.pdf

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