住友化学と住化ロジスティクス(SLC)、T2社は5月8日、自動運転トラックによる幹線輸送の実証を、関東と関西間の高速道路の一部区間で開始すると発表した。
実証は2025年7月より開始する予定で、関東から関西までの高速道路の一部区間のうち、約500km区間で実施。実証では、CO2削減を目的として、カーボンニュートラルに資する燃料を使用する。
すべての実証はドライバーが乗車の上、レベル2相当で実施。「貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム検証」「想定したオペレーションパターンの有効性検証」「カーボンニュートラル燃料を用いた輸送の有効性検証」といった内容を検証する予定だ。
3社は今回の実証の結果を踏まえ、運転操作をすべて代替する「レベル4自動運転トラック」の実現に向けて連携を深める。また、カーボンニュートラル燃料のうち、廃食油を主原料とした「リニューアブルディーゼル」を使用した輸送も目指していくという。
■実証実験の概要
時期:2025年7月から
場所:関東から関西までの高速道路上の一部区間(約500km)にて実施
行程:住友化学千葉事業所(千葉県袖ケ浦市)から大阪地区 中継拠点
役割:住友化学 積載貨物の提供、SLC化学品等の輸送オペレーションの提供、T2全体マネジメント、実験用車両の提供
積載:化学品等