セルフィットは5月15日、三菱商事とENEOSが出資する合弁会社Life Hub Networkと共同で取り組んできた、サービスステーション（SS）を活用した配送効率化に関する実証実験を、首都圏約200エリアに拡大展開すると発表した。
＜ENEOSのサービスステーション物流拠点化の実証フェーズが拡大＞
取り組みは、全国に約1万2000か所あるENEOSのSSを物流ハブとして活用することを目指し、配送クラウドソーシングアプリ「DIAq（ダイヤク）」を通じて、柔軟かつ高効率な配送体制を構築することで、「2024年問題」に象徴される物流業界の構造課題に対する解決策を提示すべく実証実験を進めているもの。
Life Hub Networkは、消費地近郊に立地し、物流車両の乗り入れにも適したENEOSのSSの特性を活かし、配送拠点としての開発を進め、セルフィットは、ラストマイル配送の運用・実装パートナーとして参画する。
荷量・地域特性・交通状況・時間帯など、日々変化する条件に応じて最適なSSを選定・活用する仕組みは、従来のような固定的な物流網では実現が難しかった革新的なアプローチ。
セルフィットは、この先進的な取り組みにおいて、配送プラットフォーム「DIAq」を通じたドライバーの確保・管理および現場オペレーションの設計・運用支援を担い、Life Hub Networkの物流構想を支援していくとしている。
なお、実証の拡大展開に先立ち、約200か所の展開予定エリアを公開。DIAqに登録するドライバーからのフィードバックを踏まえ、要望の多いエリアから順次稼働を開始。配送員にとって実際に「使いやすい」物流インフラを、現場起点で構築していく方針だ。
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