ロジスティードは5月23日、高速道路の中央分離帯に設けた専用スペースなどで貨物輸送の無人化・自動化の実現を検討する「自動物流道路の実装に向けたコンソーシアム」に参画すると発表した。
コンソーシアムは「自動物流道路」の実現に向けて国土交通省が設置した事業体。物流事業者や荷主企業、建設業、金融業など約80社が参加し、道路の事業性や実装に向けた技術開発、インフラ整備のあり方を検討していく。
同社はビジネスモデル分科会とオペレーション分科会において、3PL事業者として培ってきた自動荷役に関する技術や包装設計・開発のノウハウを生かし、「自動物流道路」での搬送機器による安定的な輸送に向けた議論を参画企業とともに進めていくとしている。
なお、現在、日本社会には労働力不足や自然災害への対応、カーボンニュートラルに向けたCO2排出量削減などさまざまな課題がある。都市間移動においても大都市圏および地方都市の渋滞は経済的にも環境面でも大きな損失が生じており、貨物輸送の小口化、多頻度化などにより物流に対する負荷が日々高まっている。
「自動物流道路」はこうした物流危機を構造的に解決することを主目的としている。輸送能力向上やドライバーの待ち時間削減による物流効率化に加え、エネルギー効率の向上や騒音・振動の低減による環境負荷軽減が期待されている。
国交省/「自動物流道路」実装へ160名が参加しコンソーシアム