アスクル、日本GLP、埼玉県上尾市の3者は5月23日、上尾市に開所したASKUL関東DC(ディストリビューションセンター)で、「災害時の物資の供給及び一時保管等に関する協定」の締結式を行った。
大規模災害時や発生のおそれがある場合、上尾市の要請に応じ、アスクルは施設内に保管している物資を提供。またアスクルと日本GLPは、上尾市が供給する非常用物資の一時保管場所として施設のスペースを提供する。
<左から帖佐 日本GLP社長、畠山 上尾市長、吉岡 アスクル社長>
アスクルは2017年に起きた物流センター火災の後、改めて万全な防災体制を整えること、地域における物流センターの在り方を再検討し、自治体との災害時協定を順次締結してきた。
ASKUL関東DCには飲料・食品や日用品などの生活必需品が潤沢にあるうえ保管場所としても活用できることから、協定締結に至った。
締結式でアスクルの吉岡晃 社長は、「物流センターを運営できるのは地域の人あってのことで、身の引き締まる思い。万一の時には最大限、役に立ちたい」。
日本GLPの帖佐義之 社長は「我々が災害時協定を全国で締結するようになったのは、実は3.11(東日本大震災)で被災したアスクルの施設の所長から話を聞いたことがきっかけ。上尾市とも縁ができありがたい。地域に貢献できる物流施設になれば」と語った。
また上尾市の畠山稔 市長は「協定は市民の安心・安全確保につながるもので、心強い。アスクル、日本GLPと連携を図りつつ、災害に強いまちづくりを推進していきたい」と述べた。
<ASKUL関東DC外観>
■施設概要
名称:ASKUL関東DC(ディストリビューションセンター)
所在地:埼玉県上尾市愛宕3-1-22
稼働開始:2025年6月(予定)
敷地面積:4万5922.36m2
延床面積:10万4951.51m2
建物階数:5階建・免震構造
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