日本GLPは4月8日、福岡県糟屋郡粕屋町にて、総延床面積15万m2を超える複数棟の物流施設からなる「GLP 福岡ICプロジェクト」を始動すると発表した。
プロジェクトは、福岡インターチェンジに近接する土地区画整理事業地に先進的物流施設を複数棟建設するもので、2025年11月から順次着工し、2028年内に全棟の竣工を予定している。
「GLP 福岡ICプロジェクト」は、福岡高速4号粕屋線と九州自動車道の結節点である「福岡IC」から約800mの至近距離に位置し、九州全域への広域配送に最適な立地となっている。国道201号へのアクセスも容易で、九州最大の消費地である福岡都市圏へも約20分で到達可能なため、都心部配送にも対応可能だ。周辺には多数の物流施設が集積しており、周辺施設との連携を通じ、物流効率の向上やシナジー効果の創出も想定されている。
また、JR香椎線・JR篠栗線「長者原駅」から約1kmの距離でもあり、公共交通機関を利用した通勤も可能なことから、安定した人材確保も期待される。
プロジェクトでは、粕屋町が新たな産業用地として開発を推進する「粕屋町大隈西土地区画整理事業」の一環として、日本GLPがBTS型物流施設を含む複数棟を開発する。1棟は大型BTS型物流施設として着工前からすでに賃貸借契約を締結しており、残りの棟においても3PL・卸・EC・冷凍冷蔵等の業種を中心に人気を集めているという。
日本GLPは現在、福岡県内で2棟の物流施設を開発・運営しており、うち1棟で2022年4月30日に竣工した「GLP 福岡粕屋」は粕屋町内で稼働中。また、熊本県内では「GLP 熊本大津」が2024年9月30日に着工済みとなっている。
現時点で、九州地域において日本GLPが開発・運営する物流施設の延床面積は、合計約40万m2にもなる。今回のプロジェクトは、九州地域で高まる物流需要に対応するインフラとして注目されており、九州地方での物流拠点としての重要な役割を担うことが期待されている。
<施設概要>
施設名:「GLP 福岡ICプロジェクト」
所在地:福岡県糟屋郡粕屋町大隈
総敷地面積:約7万m2
総延床面積:約15万m2
着工:2025年11月(予定)
竣工:2028年内(予定)
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